2021年9月30日

2023年末に廃止されるクッキーって何?

投稿者: kgi_admin

クッキーという言葉を聞いたことがある人は多いと思います。 ウェブサイトの何かに使われている、ぐらいの認識の人が多いのではないでしょうか。 最近ではGoogleのウェブブラウザであるChromeでクッキーは2023年末までに廃止されるという ニュースをよく目にします。 今回はクッキーとは何か、どんな役割を担っているのか、廃止されるとどうなるのかを説明して いきます。

クッキーとは何か

クッキー(Cookie)とは、閲覧しているウェブサイトからスマートフォンやコンピュータのブラウザにデータが保存される仕組みのことです。そのウェブサイトに訪れた日時や回数、ユーザーの購買履歴、さらには利用地域などが記録されています。2回目以降に同じウェブサイトを訪問する際 は、初回に付与されたクッキーを元にサーバがブラウザを特定することで、ユーザーに合ったコ ンテンツを効率的に表示することができます。

クッキーの主な役割としては
・ログイン情報の保存 ・ECサイトでの購入履歴やカート情報の保存 ・ユーザーのアクセス情報に合わせた広告や商品の表示 といったものがあります。

クッキーのユーザー側のメリットとしては、ログインを何度も繰り返し行う必要がなくなり、ウェ ブページの閲覧が快適になります。企業側のメリットはユーザーの行動の管理ができるため、ユー ザーに合わせた情報を提供することができ、良質なマーケティングへと繋がります。

クッキーとキャッシュは混同されることがありますが、この二つは別物です。 キャッシュとは一度読み込んだウェブページを一時的に保管しておいた情報のことです。2度目に 同じウェブページを表示するときにこのキャッシュが使われ、再表示が素早く行われます。 キャッシュは保存した情報になるので、常に最新の情報とは限らないというデメリットもありま す。

ファーストパーティクッキーとサードパーティクッキー

クッキーにはファーストパーティクッキーとサードパーティクッキーの2種類があります。

ファーストパーティクッキーは訪れたウェブサイトの運営元が発行しているクッキーのことです。ユーザー側ではそのウェブサイトで登録したIDやパスワードなどの情報を保存します。企業側ではユーザーの行動管理ができます。

サードパーティクッキーは訪れたサイトの運営元ではない第三者が発行するクッキーです。ユーザー側では他のサイトに訪れた場合でも自分の閲覧履歴に基づいた商品が表示されるようになります。企業側では、ユーザーの趣味趣向に合わせた広告を出すことができます。

クッキーのデメリットとは

クッキーの一番のデメリットは情報漏洩のリスクが増えることです。特に、不特定多数の人が使用する会社や学校のコンピュータでは、自分の入力したIDやパスワードなどの個人情報が保存されるため、クッキーを削除する方が賢明です。また、スマートフォンが盗難に遭った際なども保存されている情報から勝手に買い物などをすることも可能なので、気をつけたいところです。

スマートフォンやブラウザの設定でクッキーの有効・無効を設定することが可能なため、自身に合った設定をすることでリスクを回避できます。また、保存したクッキーは削除もできるため、必要に応じて削除しておきましょう。

Googleのクッキー廃止で何が起きるのか

Googleは2023年にWebブラウザのChromeにおけるサードパーティクッキーの廃止を2023年後半に行うと発表しています。Chromeは世界ブラウザ市場の64%でもっとも普及しているブラウザです。そのブラウザがサードパーティクッキーを廃止するということは多方面で影響を及ぼすことは間違いありません。ではサードパーティクッキーが廃止されると何が起こるのでしょうか。

今回廃止されるクッキーはサードパーティクッキーであるため、ログイン情報の保持やカート情報の保持などに使用しているファーストパーティクッキーに影響を出ません。

先ほども説明しましたが、サードパーティクッキーは第三者が発行するクッキーで企業側がユーザーの趣味趣向に合った広告を出すことに役立っています。

サイトを跨いだユーザーの行動が管理できなくなることで、サードパーティクッキーを利用している広告プラットフォームがユーザーの情報を蓄積できなくなり、リターゲティング広告の配信が不可能になります。

今からできるサードパーティクッキー廃止の対策

リターゲティング広告からの流入が期待できないということは、ユーザーへのアプローチを変更する必要が出てきます。

効果測定と改善が必要となりますが、一番の方法はウェブサイトの改善でしょう。

広告から集客が減る分、コンバージョン率をあげる必要がありますが、そこで重要となるのが1度の訪問で商品やサービスの魅力を伝えることです。そして、ウェブサイト自体もUI・UXデザインをしっかりと考えた設計にすることが重要となります。

まとめ

今回はクッキーとは何かと、サードパーティクッキー廃止で何が起こるのかを紹介しました。

クッキーとは閲覧しているウェブサイトからスマートフォンやコンピュータのブラウザにデータが保存される仕組みことです。

クッキーには2種類あり、ログイン情報や閲覧履歴、カート情報などを保存しているウェブサイトの運営元が発行しているファーストパーティクッキーと、他のサイトに訪れた場合でも自分の閲覧履歴に基づいた商品が表示されるなどのようにユーザーの行動を管理するサードパーティクッキーがあります。

今回GoogleがウェブブラウザのChromeで廃止するクッキーはサードパーティクッキーで、広告プラットフォームがユーザーの情報を管理・蓄積できなくなるため、リターゲティング広告の配信が不可能になります。

将来のサードパーティクッキーの廃止に向けて今からしっかりと対策を打ちましょう。

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