2021年4月26日

拡張現実 (AR : Augmented Reality)とは何か

投稿者: kgi_admin

皆さん、拡張現実をご存知ですか。数年前にPokemonGoが話題になったことで、一気に認知されました。ARの技術の発達は著しく、様々な分野で使われるものとなっています。

しかし、まだまだARの可能性や、またARそのものが何かを理解していない方も多くいらっしゃると思います。今回は、そのARについて紹介していきます。

ARとは何か

ARこと、拡張現実は、一般的に、「現実世界に仮想コンテンツを物理的に存在するかのように見せる技術」のことを表します。しかし、実際の定義では、聴覚や触覚などを利用した場合も拡張現実と言います。

現代の一般的な使われ方は、スマートフォンやARグラス越しの現実世界に3Dデータなどの仮想コンテンツを表示して、実際にそこのあるかのよう見せることが多いです。

また、VRと混同されることが多いですが、VR(仮想現実)は、VR用のヘッドセットやゴーグルなどを利用して、バーチャルの世界にいるかのような体験を提供する技術です。

こちらの技術もゲームで使われていることで有名ですが、教育や研修などで様々な分野で活用されています。

日常に普及しつつあるARたち

それでは現在、ARはどのような分野で使われているのでしょうか。

皆さんが思っているよりもARは身近にあり、そして、今現在も普及しつつあります。

代表的なものをいくつか紹介していきます。

・MAP・地図案内

Google MapのAR案内機能ではスマートフォンのカメラ越しに画面を見ることで、画面内の空間にナビゲーションが現れ、道案内をしてくれます。2次元である地図を読んで目的地へ行くのが苦手な人でも、簡単に目的地へ着くことができるため、道を間違えたりする煩わしさを解消しています。

・ARカメラアプリ

Snap Chatでは、カメラ越しに映る人の顔を認識して、子供や年寄り、別の性別に見えるようにフィルターかけた姿を映すことができます。

またTikTokでも同様に、カメラ越しにフィルターをかけ、目や髪の色の変更や、キャラクターに顔を変更するなどが可能となっています。

フィルターをかけた顔をSNSに投稿したり、YouTuberが顔を隠すためにキャラクターに顔を置き換えたりと世代に関わらず、幅広く利用されています。

・家具の配置

IKEAカタログのアプリでは、スマートフォンのカメラ越しに、室内に3Dの家具を置くことができます。家具を買う時に寸法を確認する手間や実際部屋に置いてみるとイメージに合わなかったという失敗をなくしてくれます。

・翻訳

Google翻訳アプリ内のWord Lensという機能を使えば、カメラ越しの文字を翻訳することができます。まだ日本語には対応していませんが、外国語の文書を読む時や海外旅行の時など役立ちそうで、今後の発展に期待されています。

・レストラン

一部のレストランでは既に、メニューの3D化を始めています。カメラを起動すれば、画面越しのテーブルの上に、実際と原寸大のメニューが表示されるという仕組みです。

レストランの出てきた料理が思ったより小さかったや大きかった、という不満が解消されます。さらに360度から見ることができ、顧客の食欲もそそられることから、売上の上昇にもつながっています。

また、3Dスキャンの技術が発達したことによって、3Dにメニューの作成が容易となり、これから多くのレストランで導入されると思われます。 

今後ARはどのように発展するのか

それでは、今後ARはどのように発展していくのでしょうか。

まず、ファッション業界では、ARの普及は始まっています。FXMirrorという3Dバーチャルフィッティングシステムの前に立てば、そこに映る自分の服を自由に変更することができるというものです。いずれは技術が発展され、スマホで撮った自分の服を自由に変更する、なんてことも可能になるでしょう。

美容業界も同様で髪型やメイク、ネイルまでスマホ一つで理想の姿を見つけることができるようになるかもしれません。

家電や機械といった製品もARの力で大きく変わっていくと思われます。例えば、使い方が複雑な家電であれば、スマホのカメラ越しの画面に家電を映して、音声認識AIに行いたい行動を伝えるだけで、画面上でガイドを行ってくれるようになるでしょう。海外製品で使い方がわからない場合でも、ユーザーの母国語でガイドすることができ、ユーザーのストレスの解消やカスタマーサポートの容易化につながります。

また、故障の際もカスタマーサポートの技術者とビデオチャットで機械の状態を共有することで、技術者は画面上に故障した箇所を記したり、修理の仕方を教えたりすることができ、修理に何日も待つなんてこともなくなるでしょう。

ARと言えば、ARスマートグラスも発展も見逃せません。

スマートグラスとなると若者や両手を使えるようにして置きたい技術者向けだと思われるかもしれませんが、そうではありません。

例えば、認知症の人であれば、度々帰る家を忘れてしまう、なんてことも起こりえます。そこでいつもの帰宅ルートを外れたら、AIが自動で察知してスマートグラス上にナビゲーションを表示なんてこともできるようになります。

また、スマートグラスというウェアラブルになることで、通知をグラス越しの表示することが可能になります。そして、スマートグラスのセンサーによって、手の動作を察知して、スマホを持つことなく、電話への応答や空間へのスクリーンの表示なども可能になるでしょう。

まとめ

今回はAR、拡張現実について紹介しました。

まだまだ発展中ではありますが、普及は着実に進んでおり、またAR技術は多くの企業のDXの支えとなる技術になることも間違いないでしょう。

これまで、インターネットの普及以降、2G、3G、4G、5Gと発展してきました。それとともに、通信に置いて使用されるメディアはテキスト、音声、ビデオと向上して行っています。そして、5Gになると、次は大容量の3Dデータが容易に通信可能となります。こうして、AR技術もこれからもっと発展していくと考えられます。

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