2023年3月28日

NFTの概要

投稿者: kgi_admin

NFTとは「Non-Fungible Token」の略のことです。

これを訳すと、『代替不可能なトークン』となります。

代替不可能なトークン?

NFT登場前には、デジタルデータはコピー・複製することにより量産でき、唯一のものという証明がなされていなかった。そんなデジタルデータに、ブロックチェーンの技術を用いてユニークなトークンを発行し、唯一無二の希少価値を持たせたのがNFTです。

時価総額が2年で10倍

引用元

主な取り扱いジャンル

  • デジタルアート
  • ゲームアイテム
  • 音楽作品
  • トレーディングカードゲーム
  • 漫画
  • アニメ
  • ライブチケット
  • 会員権
  • 不動産

NFTのメリット

代替不可能で唯一性

NFTは所有者や保持期間を持つため、データの複製や改ざんができないのがNFTの一番のメリットと言えます。

・仮想通貨との違い

例えば、AさんとBさんがそれぞれ1BTC持っています。このときに、お互いの資金を交換しても、それぞれの所持資産が1BTCであるという状況には一切変わりません。

→代替可能であるために通貨として利用可能。

一方でNFTは代替が完全に不可能です。そのため、Aさん、Bさんがそれぞれ所持しているNFTを交換すると、同じものではないため交換前とは状況が異なってしまいます。

こうした独自性を持つため、NFTはゲームキャラや、アートなどの分野で利用できるのです。

NFTはいつ誰が発行してどのくらいの期間所有していたのかをトークンとして記録することが可能。

データにさまざまな情報や機能をプログラムできる

NFTには取引できる以外にも、条件によって自動的に作動する「プログラム」を組み込むことができます。

例えばアート作品をNFT化して販売したとします。そのときに「売却益の1%を原作者に送金する」というプログラムを組み込むことができます。そうすると、NFTが転売されるたびに原作者にお金が入るようになります。

同様にして、デジタルデータに対して印税のような仕組みや、版権許諾仕組みを組み込んだりすることができるようになり、デジタルコンテンツの新たな収益化手段として注目されています。

誰にでも作成・発表できる

ブロックチェーンを使った技術なので、難しいと思われがちだが、実際は比較的容易に作ることが可能です。デジタルデータをアップロードするだけで、複雑な知識は必要とせずに作品をNFT化できます。

  1. 仮想通貨取引所のアカウントを作る
  2. 現金と仮想通貨を交換(出品時に手数料がかかるため)
  3. photoshopやillustlater等でNFTにしたい作品を作る
  4. マーケットプレイスで作品を出品

・高額落札の事例

NFTアート作品としては市場最高額をつけたのが、Beeple(ビープル)のデジタルアート作品「Everydays – The First 5000 Days」の約6,900万ドル(約75億円)

引用元:CHRISTIE’S

他にもツイッターの最初のツイートをNFT化し、約3億で落札されるなどがありました。

NFTのデメリット

  • 物理的な所有ができない

→デジタルアートを鑑賞する際は、観賞用のモニターを用意する必要がある

  • 手数料が高騰しやすい

→NFT販売者が自由に設定できるため、言い値の手数料になる

  • 著作権侵害のリスク

→現状だと自身が著作権を所有していない場合でも、NFTを発行して販売することができてしまう。つまり、NFTマーケットプレイスでは著作権を侵害した作品が出回っている可能性があるということ。

  • 仮想通貨の変動

NFTのマーケットプレイスで取引をする場合、仮想通貨を使用して支払いをしていくことになります。そのため価格が決済通貨の価格変動に大きく影響される。

  • 法整備が整っていない

取引慣行や購入者の権利、著作権問題などまだまだ曖昧な点があり、現状だとNFTアートにおいて保有権と著作権は違い、アーティストからの許諾がなければ、保有権をもつ購入者は複製や配信などの利用ができません。

eコマース企業の参入

  • TikTok

初のNFTコレクションTikTok Top Momentsを発表。

TikTokのNFTは、クリエーターに報酬を得られる方法を提供し、またファンにはTikTok上で文化的に重要な瞬間を所有する機会を提供しています。

  • Nike

ナイキはブロックチェーンを利用してスニーカーの所有者IDを追跡する特許を取得しました。

ブロックチェーン上でトークン化した情報によってそのスニーカーの所有者IDを特定でき、これによって二次流通市場の模倣品を特定したり、リアルでもバーチャルでも商品を追跡したりすることができる。

  • shopyfy

認定を受けた販売者は、Shopifyのプラットフォーム経由でNFTを販売できるようになり、NFTを販売したい加盟店向けに新たな機会を提供しています。

今後はどうなる?

読めません。

今後も拡大する余地が十分あるという意見もあれば、一方でNFTはすでに過剰期待の頂点に達したという見方もあったり、NFTがより主流になるにつれてデジタル商品が一般的なものとなり、物的価値に欠けるといった意見も出てきています。

まとめ

NFTとは ブロックチェーン技術を用いて生み出された固有のデジタルデータのことで、いつ誰が発行してどのくらいの期間所有していたのかをトークンとして記録することが可能です。

優位無二の作品を作成・公開して希少価値をもたせることができる。

手数料の高騰や法の整備が追いついていないといった不安定さや、著作権侵害、仮想通貨の変動のリスクもあるため取引の際は留意する必要がある。

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