デジタル・ディスラプション
デジタル・ディスラプションとは
ディスラプションとは破壊や崩壊という意味です。
デジタル・ディスラプションとは、デジタルテクノロジーによる破壊的な創造、破壊的イノベーションのことです。ITや通信を利用した新しい形態のビジネスが興隆することで、既存の企業やサービスなどが致命的なダメージを受けることを言います。
ディスラプションとイノベーション
イノベーションには破壊的イノベーションと持続的イノベーションがあります。
・破壊的イノベーション
破壊的イノベーションとは、小企業が発明した製品によって大企業の顧客が奪われて、大企業が転落する状況を指します。その流れの中で生まれる新技術、新製品が既存の製品に取って代わる現象がディスラプションです。
・持続的イノベーション
持続的イノベーションとは、既にある製品の品質を高めて顧客のニーズに合わせる技術革新のことです。例えば携帯電話や自動車などは昔からありますが、新機能付加や高性能化し続けていて、より顧客ニーズに応えたものが発売されています。
デジタルディスラプションの事例
これまでにディスラプションを起こした代表的な事例を紹介します。
・Netflix
Netflixは映像ストリーミングを配信している企業です。映画やドラマの配信サービスは近年では当たり前に使用されていますが、その先駆けはNetflixです。以前は映画やドラマを家で見るときはDVDを借りてくるなどしなければいけませんでしたが、Netflix以降オンラインでの視聴が主流になりました。その結果、レンタルDVDを扱う店舗の売上に多大なる影響を与えました。
・Uber
Uberはスマートフォンを利用した配車サービスを行っています。自動車を持つユーザーと自動車を利用したいユーザーをマッチングさせています。使われずに眠っている資産を活用することで低価格提供を実現しています。結果的にタクシー業界やバス、鉄道に影響を与えています。
・Amazon
Amazonは、店舗にわざわざいかなくても気軽に買い物ができるネットショップを展開しています。Amazonの台頭は小売業界が経営破綻に追い込まれるなどの影響を及ぼしました。
その他にもよく挙げられる例として、オンライン書籍販売の普及による街の本屋の大量廃業、ネットオークションやフリマアプリの普及による子供服買取・販売店やリサイクルショップの衰退なども挙げられます。
デジタルディスラプションを生き抜くために
前述したようにディスラプションは良くも悪くも業界に大きな影響を与えます。変化の激しいこの時代において絶対安泰のサービスは存在しません。ディスラプションによって既存の企業が淘汰されてしまうこともあるでしょう。
ではこのディスラプションに企業はどう対処すれば良いのでしょうか。
IT技術を活用する意識を強く持つ
当然、デジタル・ディスラプションの中核はIT技術を利用した革新的なアイデアです。デジタル・ディスラプションに対処するためにもIT技術を積極的に活用しておく意識が必要です。既存のビジネスモデルにこだわり過ぎず、柔軟に技術の発達に対応することによって淘汰されにくくなります。
例として、現在、デジタルトランスフォーメーション(DX)という概念が注目されています。
これは、デジタル技術を浸透させることで人々の生活をより良いものへと変革すること、既存の価値観や枠組みを根底から覆すような革新的なイノベーションをもたらすことです。
このDXへの取り組みも重要であると言えます。
レガシーシステムから脱却する
レガシーシステムは古くなったコンピュータのシステムや技術のことです。自社のサービスに合わせて使い込んできたシステムはとても使いやすいですし、社内でも複雑化していて、今更変えるのも大変だと思います。コストもかかります。
しかし、既存のシステムだけに固執していてはいずれ時代の流れについていけなくなります。
データを活用する
データをどう活用するのか、データをどうやって収集するのか、データからどうやって新しい知見を発見するのかが今後のディスラプションに耐えるには必要になってきます。
例えディスラプションを起こせずとも、正しいデータを活用して自社の現状評価を行い、今起こっている変化に目を向けるだけで最低限の対処が可能です。
さいごに
これまでデジタル・ディスラプションについて解説してきました。
既存の企業にとってデジタル・ディスラプションは脅威です。しかしうまくこのイノベーションに乗ることができれば今まで以上に飛躍することができます。なにより大切なのはディスラプションへの「備え」です。
とはいえ、「どこに相談していいのか分からない、どのようにデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組めばいいのか分からない」
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