クラウドサービスの特徴をおさえる
IT化やグローバル化が進むにつれ、ビジネスではよりスピーディーで柔軟なサービス提供が求められてきています。そんな中で近年注目されているのが「パブリッククラウド」です。
クラウドの種類
クラウドには、クラウド事業者が提供する「パブリッククラウド」と自社サーバーを仮想化してクラウド化する「プライベートクラウド」の2種類があります。
一般的な意味で使われているクラウドはパブリッククラウドの事をさしているため、今回はパブリッククラウドについてサービスの概要や特徴を紹介していきます。
パブリッククラウドとは?
パブリッククラウドとは一般消費者や企業に対し、インターネットを通じてサーバーやストレージ、データベース環境を提供するサービスのことをさします。
パブリッククラウドを提供している大手のベンダーとしてAmazon Web Servise(AWS)、Google Cloud Platform(GCP)、IBM Cloud、Alibaba Cloudなどがあります。
IDC Japanの調査によると2020年〜2025年の国内パブリッククラウドサービス市場の変換平均成長率はおおよそ20%増加で推移し、2025年には2020年の2.4倍である2兆5866億円に達すると見込まれています。
このような背景には新型コロナ感染症拡大に伴い、企業の経営戦略が大きな変革を求められたこと、テレワークやリモートワークが普及し、クラウドサービスの需要が大きく高まったことが挙げられます。
ではパブリッククラウドサービスのメリット・デメリットをみていきます。
パブリッククラウドのメリット
・インターネットに接続できればどこからでもサービスを利用できる
・導入コストが低く、迅速にサーバーを立ち上げることが可能
・災害時のリスクが低く、復旧が早い
・拡張性が高い
・メンテナンスのコストが低い
パブリッククラウドのデメリット
・既存システムとの連携が困難なケースがある
・ネットワーク環境の影響を受けやすい
パブリッククラウドの種類
パブリッククラウドは大きく分けて以下の3つに分けられます。
・SaaS
Software as a Serviseの略で、頭文字をとってSaas(サース、サーズ)と呼びます。
ベンダーが提供するクラウドサーバーにあるソフトウェアを、インターネットを利用して利用できるサービスのことです。
代表的なサービスとしてGoogle Work SpaceやSalesforce、Evernote、Slackなどがあります。
・PaaS
Platform as a Serviseの略で「パース」と呼びます。
サーバーやネットワークなどのインフラ設備にくわえ、OSなどのミドルウェアまでを提供してくれるサービスです。
代表的なサービスとして
Docker、Heroku、Googgle App EngineやMicrosoft AzureのApp serviseなどがあります。
・laaS
Infrastructure as Serviseの略で「イアース」「アイアース」と呼びます。
CPU、メモリ、ストレージやネットワークといったリソースを提供してくれます。ユーザーはリソース構成を自由に選択して利用することができ、そのリソース上に任意のアプリケーションを構築することが可能です。
代表的なサービスとして、
Microsoft Azure Iaas、 Amazon Web Seviseなどがあります。
まとめ
今回の内容をまとめると、SaaSは「エンドユーザーが利用するアプリケーションまで運用管理」をし、PaaSは「開発環境を提供するためのミドルウェア、サーバーOSまでを運用管理」、IaaSは「ハードウェア全体の運用管理」を行ってくれるものです。
用途に合わせてクラウドサービスを活用することで、最適な形で迅速にアプリケーションを公開することが可能になります。今後もクラウドの重要度はどんどん高まっていくことが予測されます。
3つのクラウドサービスをご紹介しましたが、サービスの責任、運用の範囲が異なる点も重要です。自社のシステムに最適である提供形態を理解し、活用していく必要があります。
とは言っても、自社にとって都合のいいクラウドサービスって何なのか分からないことも多いと思います。そう言う場合はプロを頼りましょう。弊社にお問い合わせいただければ貴社にとってベストなクラウドサービスをご紹介いたします。
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