Internet Explorer のサポートが終了します
今日、パソコンを使っていない会社というのは、ほとんどないと思います。
そしてインターネットにつながっていないパソコンもほとんどないでしょう。
現代に生きる全ての人が共通して持っている認識だと思います。
そんな現代社会において、先日、衝撃的なニュースがありました。
「Microsoft 社が Internet Explorer のサポートを 2022年6月15日に終了する」
インターネット=このロゴと思っておられる方もいるでしょう。
Internet Explorer (以下、IE)はインターネット黎明期からホームページを閲覧するためになくてはならないものでした。
最近は後継のEdgeが登場したり、Google Chromeが主流のブラウザに置き換わるなど、インターネットの中心ではなくなっています。
今回のサポート終了もこの流れが背景にあるのは間違いありません。
IT業界の人間からすると「遂にこの時が来たか」と思われると思います。
しかし同時に、「サポートが終了ってことは、、、えっと、だから何なの?」と思われる方も多いと思います。
今回はこの「サポート終了」が何を意味するのか紹介します。
サポートって何?
サポートとはそもそも何なのでしょうか?
家電製品のサポートデスクなどの場合、「使い方の問い合わせ」などの製品を使ってもらうための支援ですよね。
洗濯機が突然動かなくなり、メーカーサポートに電話して何とかしてもらうという経験は私もあります。
サポートとは要するに「製品・サービスをうまく使ってもらうための支援」です。
Microsoft も同じです。
例えば Word や Excel でも使い方を教えてくれる公式のサポートページがあり、内容も充実しています。電話サービスも用意されているので、前述の家電サポートと同じです。
しかし、ソフトウェアには家電にはない大切なサポートがあります。
それが「ソフトウェアの更新」です。
「ソフトウェアの更新」には、より使いやすくという側面ももちろんあります。
しかし重要なのは、セキュリティの向上です。
セキュリティの向上って?
セキュリティの向上を具体的に説明するのは難しいので、代理のイメージで説明します。
家をイメージしてみてください。玄関があり、窓があり、勝手口があるところもありますね。
鍵開けできる泥棒なら玄関や勝手口の鍵を開けてしまいます。
「鍵をなるべく開けにくいものにする」のもセキュリティ向上の1つです。
もう一つは「届いたもののチェック強化」です。
中身が時限爆弾の宅配便を受け取ってしまったらドカンといってしまいます。
配達物の中に忍者が忍んでいた場合、家の情報や金品を盗み出されてしまいます。
危ないものかどうかのチェックリストを常に最新版へ更新して、チェックを厳しくしていく必要があります。また、届く予定ではないものが届けられているかどうかのチェックしなければなりません。
日々新しい「罠」と「罠を入れる方法」が生まれるので、それに対応する必要があります。
それがセキュリティの向上です。
IEのサポートが終了するとどうなるの?
当然、「サポート」に含まれているセキュリティ更新がなくなります。
つまり、泥棒が開けられる鍵のままになり、爆弾や忍者入りの箱も受け取ってしまいます。
特にIEはインターネットをするためのものです。
インターネットの通信とは、簡単にいうと amazon でものを買うようなものです。
Amazonで欲しいものを注文して家に配達してもらうように、開きたいページを注文して画像や文字のデータを配達してもらうのがインターネットです。
性質上、データという箱がたくさん届きます。
悪質な箱は想像以上にたくさんあり、種類は増え続けています。
届いた箱や届き方のチェック方法を改善する「サポート」は、ブラウザにとって死活問題なのです。
どうしたらいいの?
方法は単純で簡単です。IE から Edge に乗り換えるのです。
Edge は IEの後継ブラウザで、「お気に入りサイト」は共有できますし、現在主流となっているブラウザである Google Chrome の兄弟のようなものです。
ほかにもブラウザはたくさんあるので、これを機に調べてみるのもいいと思います。
社内システムがIEじゃないと動かない・・・・
実は今回の発表で一番の問題点はこれです。
サポートが切れたIEを使わないと社内システムが使えないけど、使うのは危険という状態になってしまいます。
仕方ないから危険を無視して使い続ける、という会社もでてくるかもしれません。
「例え何か起きてもなんとかなるだろう」と思うのは危険です。
現在のビジネスはメールやチャットシステム、社内システム同士の連携などでインターネットで他者と必ず繋がっています。
自社のセキュリティ問題で、自社の情報が流出するなら「まだマシ」です。
自社システムの都合を優先したため、セキュリティがあまくなり・・・
知らず知らずの内にハッカーの手先になっていて、自社を経由して他社の情報を流出させるということが起こり得るのです。
この場合、自社が被る被害がとんでもないことになるのは間違いありません。
多額の賠償金が発生し、築き上げた信頼が消え去る事になってもおかしくないです。
まとめ
個人の利用にしても、社内システムにしても、対策は今の所1つしかありません。
IE以外のブラウザに対応することです。
タイムリミットまで、現時点で1年。企業の皆様は本当に早く対応しなければなりません。
逆に、今回の問題を社内システムや仕事の流れを見直す契機として活用しましょう。
より一層デジタル化を深め、DX化を達成する機会にもなります。
「どうしよう」と頭を抱えるのではなく、将来への布石として利用したいですね。
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