2020年12月15日

ランディングページとは

投稿者: kgi_admin

ホームページの中にもページの性質・目的によっていくつか種類があります。

一番先頭にあるトップページはイメージしやすいですよね。トップページの役割は「そのサイトへの入り口」です。

同じように、明確な目的を持ったページがあります。ランディングページというものです。

今回はランディングページという、ホームページ制作上で頻出のキーワードについて紹介します。

ランディングページとは

ランディングページ、略してLPという言葉を聞いたことがある方もおられると思います。

ランディングページには「ホームページの中で最初にアクセスされたページ」という意味もあるのですが、大体は「訪問者を狙ったアクションに誘導することに特化した縦長レイアウトのページ」を指します。狙ったアクションとは、サイトへの新規登録を促す、見込み客の発掘や商品の売り上げアップなどになります。

集客からお問い合わせのアクション誘導までを単独でおこなえる ように設計されているため、セールスレターやチラシに近いレイアウトになっています。ランディングページがどんなものか、こちらのページ を確認いただいたらわかると思います。おそらく、「ああ、このパターンのホームページね」と思われることでしょう。

例えばよくポストに入っている「お持ちの不動産を売ってください 」といったチラシを想像してみてください。

「今なら高く売れる」「キャンペーン中!」「ご連絡はこちら」という言葉が並んでいると思います。その企業の説明というよりは、「売らせるように意識を誘導する」「連絡させる」ことに特化していると思います。

ランディングページも同様に特化しています。誘導先以外のリンクを実質必要としないため、 サイドバーなどが必要ありません。そのため、画面が広々と使えるためにデザインの自由度が高く、インパクトの強いデザインであることが多いです。 

ランディングページのメリット

ランディングページがどんなものか、特徴は理解できたと思います。では、どんなメリットがあるのでしょうか。

1. ページ移動の離脱者がない

通常のページだと訪問者が知りたい情報を自分で探さなければなりません。そして、通常のページでは回遊性を高めるために情報が複数のページに分割されています。 よって、ページを回遊することに訪問者が負担を感じてしまい、 離脱してしまいます。 

1回のページ移動によって離脱する訪問者は30%以上だと言われて います。 

ランディングページでは無駄な画面遷移がないため、離脱が起こりにくいのです。 

ついつい最後まで読んでしまった、という状態を誘発させます。

2. 知りたい情報が集約されている 

サービスや製品に対する理解を深めてもらえなければ、アクションは起こしてもらえません。 

通常のホームページでは、ページを回遊することが多いために訪問者が必要な量の情報を取得する前に離脱してしまう可能性が比較的高いのです。 

トップページには、ありとあらゆるリンクが用意されています。

ランディングページはその逆で、特定の内容について特化されています。余計な情報がないため理解を深めやすくなります。

3. 理想的な順番で訪問者に情報を伝えられる 

テレビの通販番組や優れた営業マンのトークでは、適切な順番で情報を提供しています。そうすることで、購買意欲や契約の意志を高めることができるからです。 訪問者にも適切な順番で情報を与えたほうが、目的通りのアクションをとらせる確率は高くなります。 

通常のホームページでは回遊がある上にこちらの意図に沿った順番で見てもらえるとは限りません。 その点、ランディングページでは訪問者は縦長のページを上から順にスクロールしていきます。

したがって、製作者の想定どおりの順番で訪問者に情報を伝えることができるのです。 

ランディングページは、優秀な営業マンのセールストークを話の順番まで含めて正確に再現できます。 

4. デザイン性が高く訴求力が強い

レイアウトに制限がないので、デザイン性が高いページを作れます。画像やチャートを使用でき、文字のサイズも大きいことで、 訪問者へのアイキャッチとなり、インパクトの強いページになりま す。 

通常のページよりも訪問者に伝える訴求力がはるかに強いので、 狙い通りのアクションを獲得できる確率も増大します。

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デメリット

もちろん、デメリットもあります。主要なものは以下になります。

・興味がなければ直帰率が高いこと

・デザインの製作費用が嵩むこと

・制作に時間がかかること

特定の視聴者に対して著しく効果的な分、コストが高いということですね。

狙い通りの行動をさせるには

1枚のページで、訪問者に関心を持たせ、信頼を獲得し、欲求を起こさせ、アクションをさせる、ということがランディングページのゴールとなります。

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人に行動させるのは、決して簡単なことありません。想像以上に難しいものです。 

Webサイトは高速で読まれます。正確に言うと、読むというよりも流していきます。ユーザーは紙媒体に比べて格段に速いスピードでWebページを読みます。極めて不利な環境で、多くの情報を伝える必要があります。そのため、 ユーザーに的確かつ効率よく情報を伝えなければなりません。言葉の言い回しは、ユーザー主体でなければなりません。 

ユーザーは文章を読まないと思われがちで、図やイメージ図を多用したほうが良いと思われています。しかし、これは誤解です。ユー ザーは「文章を読まない」のではなく、「興味がなく、つまらない文章を読まない」のです。 

左のポスターは、世界で最も有名な募兵ポスターです。

このポスターから「 I WANT YOU FOR U.S.ARMY(米軍に欲しい)」という文を取り除いた状態をイメージしてみてください。帽子をかぶったおじさんに指を刺されているだけです。文字無しでは「軍に入ろう」というモチベーションは絶対に生まれません。

行動を促すのは、最終的には言葉なのです。

内容を効率的に伝えるようにレイアウトやデザインも読みやすく設計することで、文字が多すぎて内容が入ってこないという問題は防げます。

一方、単純に文量を減らしただけでは、ユーザーの心理を行動するまで誘導出来ません。

例えば、上のポスターから文字を減らし、「YOU, U.S.ARMY」としたら、「多分募兵ポスターなんだろうな」となんとなく想像はつきます。しかし軍に入ろうというモチベーションは生まれてきません。

このポスターのキモは、アメリカという国そのものを擬人化した「アンクル・サム」が「I WANT YOU」と言っていることです。この仕組みによって、愛国心の強い多くの若者が募兵に応じたのです。

意味が伝わるからOKという考えで単純に文字を削っただけでは、希望のアクションが増えないのは当然です。

ランディングページには、紹介している商品やサービスに適した誘導の仕組みと、その仕組みに噛み合う文章が必要なのです。

まとめ

ランディングページというものをご理解いただけたでしょうか。

こういう手段もあるんだ、と選択肢が増えたのであれば幸いです。

ホームページにはいろいろな種類があります。

掲載するコンテンツや狙いに応じて様々な手段をとっていくことが重要です。

「こういうことをホームページでしてみたい」ということがありましたら、お気軽にお問い合わせください。ホームページのプロがご対応させていただきます。

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