2020年11月27日

町工場でのオープンイノベーション!

投稿者: kgi_admin

西の「宇宙」に東の「超深海」

図 3

オープンイノベーションは大手企業だけのものでしょ。

ベンチャー企業やスタートアップ企業がやる新しい取り組みでしょ。

と思ってはいませんか?

中小零細企業には関係ないとか?

そんなことはありません!!

町工場でのオープンイノベーション。聞いたことあるのでは?

西の「宇宙」に東の「超深海」をご紹介します。

オープンイノベーションとは

企業が社内資源のみに頼らず、他社や大学、公的研究機関、社会起業家など、広く社外から技術やアイデアを集めて組み合わせ、革新的なビジネスモデルや製品・サービスの創出へとつなげるイノベーションの方法論のことです。競争環境が激しさを増す中、世界中に広がるリソースを積極的に活用して革新を促す「オープンイノベーション」は、企業にとって必須の戦略となっています。

自社の中だけで研究者を囲い込み研究開発を行う自前主義、垂直統合型のイノベーションモデルをクローズドイノベーションと名付けられました。

このような研究開発は、競争環境の激化、イノベーションの不確実性、研究開発費の高騰、株主から求められる短期的成果等から困難になってきた背景があります。そのため、大学や他社の技術のライセンスを受けたり、外部から広くアイデアを募集するなど、社外との連携を積極活用するオープンイノベーションをとる企業が増えています。一般的には秘密保持契約(NDA)を結んだ共同開発や情報交換から行うことが多いです。 

オープンイノベーションで定義されているイノベーションは社内システムから人事制度、CSRまで多岐にわたり技術分野には限定されません。

また、イノベーションは分野が異なる融合であるほど、成功確率は下がるがより革新的とされています。

西の「宇宙」に東の「超深海」

西の「宇宙」とは「まいど1号」

大阪でも町工場の多い東大阪でのオープンイノベーション。東大阪の中小企業が集まり各社の技術を出し合って、また、大学等の協力もあり、2009年に種子島から打ち上げられた小型人工衛星。

「まいど」とは大阪弁で「こんにちは」や「いつもお世話になります」という意味。

この計画のリーダーで、航空機部品メーカー社長の青木豊彦の口癖であったことから、この名前が命名された。

曰く「宇宙から全国の中小企業に元気を贈る」とのことである。

東の「超深海」とは「江戸っ子1号」

江戸っ子1号プロジェクトは、2009年に葛飾区の小企業「(株)杉野ゴム化学工業所」の杉野行雄社長が大阪の中小企業の人工衛星プロジェクト「まいど1号」計画に触発され、東京下町の企業で未知の世界である「深海」を調査することのできる無人探査機をつくりたいという熱い思いからスタートしたオープンイノベーション。

2013年、2014年、2015年と実験を継続して、超深海での生物撮影に成功しております。

「江戸っ子」とは、徳川時代の江戸で生まれ育った住民を指した言葉で、特定の気風を持った者を指す事が多い。

事業化に結びついて2015年3月末に3機の探査機等を納品したと発表がありました。

まとめ

さて、町工場でのオープンイノベーションをご紹介しました。

西の「宇宙」に東の「超深海」と夢広がることにチャレンジされておりました。

中小零細企業でも信頼できるパートナーとアイデアで新しい取り組みができるのがオープンイノベーション。

新商品開発や新規事業で手詰まりを感じている企業、アイデアはあるが事業化で悩んでおられる企業等々

オープンイノベーションで活路を開いてはいかがでしょうか。

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