2020年10月19日

あなたの企業にぴったりのERPを探す前に

投稿者: kgi_admin

自社企業にERPの導入を考えているけれど、どれを選べばいいのかわからない、またはどんな種類があるのかがわからないといった企業は意外と多いのではないでしょうか。企業から販売しているERPは多くありますが、自社企業に会ったERPを選定する前にERPの種類や導入期間、コストを知っておく必要があります。

ERP – 統合基幹業務システム –

ERPとは「Enterprise Resource Planning」の略で、企業資源計画という意味になります。日本語では「統合基幹業務システム」と呼ばれます。

企業の会計・人事・生産・物流・販売などのメインとなる業務を統合し、効率化、及び、情報の一元化するシステムとして誕生しました。

ERPのメリットとしては統合データベースにより様々な部署のデータを一元管理することにあり、データの入力や変更がリアルタイムに反映されるところです。また、どの部署のデータにもそれぞれがアクセスできるため、部署間での問い合わせをする手間が省かれます。メリットは経営陣にも大きくあり、全てのデータの見える化により売上や利益から、生産コスト・工数、仕入れや在庫状況、人事情報まで全てがリアルタイムに確認することができます。そうすることで、経営陣はデータに基づいた最適な判断を迅速に行うことが可能となります。

しかし、その反面、ERPの選定から導入までの時間や開発コストなどのデメリットもあります。またデータの正確性を要するとERPではデータ入力のミスをなくすように、情報部門以外の社員もしっかりと教育する必要があります。

ERPの種類を知る

一口にERPといっても種類いくつかあり、種類によって導入期間やコストが変わってきます。

ERPの種類を知って、自社企業に最適なERPを導入することは非常に重要です。

ERPは大きく分けて、作る場所を「オンプレミス型」と「クラウド型」から、そして、作り方を「パッケージ型」と「フルスクラッチ型」から選びます。

・オンプレミス型

オンプレミス型は企業がサーバーを自社で保有して、運用することとなります。オンプレミスは英語で「敷地内」という意味になり、その意味通りに自社の保有なので、カスタマイズが自由になります。自社サーバーを準備しなければならないため、サーバー構築やライセンス費用などで多額の費用がかかり、カスタマイズでさらに費用がかかります。しかし、大人数での利用や長時間の利用もシステム自体の費用に変動が起きないため、大企業や長期にわたって利用する予定であればおすすめできます。

クラウド型が普及する以前はオンプレミス型が主流だったため、今でもオンプレミス型のERPを多くに企業が使用しています。

・クラウド型

最近の増加傾向にあるクラウド型はサーバーの構築の必要がないため、導入のしやすさが比較的に容易です。すぐに使えるわけではありませんが、オンプレミス型ERPに比べると導入期間は短縮されます。また初期費用もランニングコストも削減することができます。

しかし、自社データをクラウド上にアップロードするので、サーバーが外部攻撃を受ける可能性があり、オンプレミス型ERPに比べてセキュリティ面に不安があります。

・パッケージ型

パッケージ型は必要だと思われる機能を既に備えているERPです。

オーダーメイドではない分、フルスクラッチ型ERPに比べると初期費用を抑えることができ、導入までの期間も短縮できます。導入までの手順もスムーズに進む傾向にあります。保守・運用も開発会社やベンダーに任せることができます。

しかし、自社の業務プロセスとシステムが合わない場合は、システムに合わせる必要が出てきます。そのため、ユーザーがシステムに慣れるまでにある一定の期間を要するでしょう。また、ライセンス量などのランニングコストもある程度必要となります。

こちらは完全にユーザーに合ったものにはならない可能性がありますが、カスタマイズすることもできるERPも出てきているので、導入までの基幹やコストは少しかかりますが、業務プロセスに合ったシステムにしやすくなります。

・フルスクラッチ型

フルスクラッチ型はゼロから自社企業に合ったERPを全て作る形となります。

日本企業には独自のやり方や業務プロセスがあり、パッケージ型ERPではそこから抜け出す必要が出てきます。しかし、フルスクラッチ型ERPなら、その心配をする必要はありません。

自社の業務プロセスに合った特殊な処理やセキュリティの向上など要件にも柔軟な対応が可能です。

導入によるコストはパッケージ型より大きくなりますが、ライセンス料などのランニングコストはそれほどかかりません。業務拡大による機能の拡張やシステムの改善などにも対応がしやすくフルスクラッチではパッケージ型ERPよりコストが抑えられる面もあります。

しかし、フルスクラッチ型ERPの一番の欠点ともいえるのが、初期費用の高さです。特定の企業の業務プロセスにあった専用のものを作るため、費用は数千万円を超えることもあり得ます。システムの開発基幹も年単位でかかるケースも珍しくありません。また、設計のズレが生じるとやり直しが生じるため、要件定義から設計まで希望を細かく加え、念入りな打ち合わせと検証・改善を都度行っていくことになります。発注側の担当者も相当な負担になることが考えられます。

その他のERP

ハイブリッド(2 層構造 ERP)型

クラウド型とオンプレミス型、それぞれの長所を取り入れたERPです。セキュリティを要する社内の情報はオンプレミス型で導入して、それ以外の部分ではクラウド型を利用するといった形です。導入までの期間を短縮したり、運用コストの削減を期待できます。

・コンポーネント型ERP

コンポーネント型ERPは企業が使っている既存のシステムを最適化するためのシステムです。既存のシステムとの連携を行いやすく、業務の効率化などに向いています。また、必要に応じて機能拡張もしやすいので、費用や開発期間の短縮もできます。

・業務ソフト型ERP

業務ソフト型ERPは企業の業務全てではなく、特定の分野の業務の一元管理を目的としています。導入コストが低く、導入期間も短い特徴があります。すべてのシステムを刷新しなくていい点も利点と言えます。

まとめ

導入期間が長くコストも高くなるオンプレミス型ERPは、サーバーを自社で構築するのでカスタマイズが自由で、大人数や長期利用に向いています。一方、クラウド型ERPは導入期間とコストは低くなりますが、カスタマイズの自由が利かないこととセキュリティに不安があります。

パッケージ型ERPは初期費用と導入期間を抑えることができます。しかし、業務プロセスと合わない場合はシステムに合わせる必要性があります。追加費用を払いカスタマイズをすることで業務プロセスにあったシステムに近づけることは可能です。

一方、フルスクラッチ型ERPは導入までの時間がかかりコストも高くなり、綿密な打ち合わせのための労力を必要とします。しかし、業務プロセスに合ったERPを導入でき、機能拡張やシステムの改善などの対応もしやすいです。

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