2020年10月2日

デジタルトランスフォーメーションとデジタルテクノロジー

投稿者: kgi_admin

近年、耳にすることが多くなった「デジタルトランスフォーメーション」という言葉があります。

他企業に遅れを取らないためにデジタルトランスフォーメーションをしたいという企業は少なくありません。

しかし、何をどうしていいのかわからないのが現状だと思います。そこでデジタルトランスフォーメーションを実現するためのテクノロジーやツールについて今回は紹介していきたいと思います。

デジタルトランスフォーメーションの実現方法については別記事をご覧ください。

デジタルトランスフォーメーションとは

デジタルトランスフォーメーションとは何か、ちゃんと理解している方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか。

経済産業省が2018年12月に発表した「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)」では、以下のように定義されています。

DX(デジタルトランスフォーメーション)の定義/経済産業省

「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」

出典 デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)Ver. 1.0 経済産業省

上記の定義だけを見ると少しややこしいですが、デジタルトランスフォーメーションとは「デジタルテクノロジーを用いて、企業の業務や組織、プロセス、ユーザー体験や価値観に根本的な変革をもたらすこと」です。

・今までになかったプロダクトやサービス、ビジネスモデルのあり方を生み出す

・ビジネス・プロセスを見直し、再構築・最適化する

このようにDX(デジタルトランスフォーメーション)はビジネス全体、さらには生活全体を根本的に変革していくことになります。

またデジタルトランスフォーメーションはデジタイゼーションやデジタライゼーションと混同されがちです。この3つの言葉はそれぞれ「デジタル化」を意味していますが、それぞれニュアンス・意味合いが違います。

デジタイゼーション

・アナログ情報の局所的なデジタル化

デジタライゼーション

・ビジネス・プロセス全体のデジタル化で、新たな価値や利益を創造

デジタルトランスフォーメーション

・その結果として新たなビジネスやサービスの仕組みが創出され、社会的な影響を生み出す

詳しくはこちらの記事をご一読下さい。

なお、Digital Transformationの略称はDXと言われます。なぜDTではなくDXなのかというと、trans-が日本で「越えて、横切って」という意味があるので英語圏はDXという略称になっています。

デジタルテクノロジー

デジタルトランスフォーメーションのためにはテクノロジーを知って、何ができるのかを知ることも重要です。

・AI(人工知能)

既に大きく話題になっているのでAIをご存知の方は多いと多いますが、何ができるかまでちゃんと知ってる方は多くはないと思います。AIにできることはカテゴリー分けされており、15種類以上に分かれています。

①画像認識

画像の認識から分類、画像内のオブジェクトを検出したり画像を生成することも可能です。

②音声理解

SiriやAlexaなど一度は使ったことがある方が多いと思います。自然言語処理に関連する技術の一つで、将来的には音声で感情の認識もできるようになると言われています

③推論

囲碁やチェスなどルールが決まっているゲームであれば、人間を超える推論能力を持っています。

・IoT(モノのインターネット)

スマートスピーカーやスマートホーム、自動運転車など近年急速に成長しています。

農業ならビニールハウス内をモニターして温度や湿度を確認したり、向上なら正常動作の確認、異常動作の検知などをできます。

・5G(第5世代移動通信システム)

2020年にもっとも注目されているテクノロジーの1つです。「高速大容量」「高信頼・低遅延通信」「多数同時接続」という特徴があります。

医療の遠隔手術、車の自動運転、VR・ARを利用したよりリアルな体験などいろいろなことを現実化する可能性を秘めています。

デジタルトランスフォーメーションのツール

デジタルトランスフォーメーション推進のためのツールは、導入企業の業態やスタイルによってさまざまです

RPA (Robotic Process Automation)

RPAはバックオフィス業務などをはじめとするホワイトカラー業務を代行するソフトウェアに組み込まれたロボットです。定型業務を24時間365日、ミスなく遂行することができます。業務の効率化、コストの削減、ミスが少なくなるなどのメリットがあり、パソコンのみで行える単純作業に向いています。デジタルトランスフォーメーションの最初の一歩のデジタイゼーションに適しています。

MA(Marketing Automation)

MAは、今まで営業マンなどが人の手で行なってきた顧客開拓におけるマーケティング活動を可視化・自動化するツールです。見込み顧客へのアプローチの履歴や見込み顧客が触れている施策のログを蓄積し、購買意欲のあるユーザーを察知して最適なタイミングでのアプローチを可能にするので商談創出活動の生産性を高めることができます。

・SFA (Sales Force Automation)

SFAは営業支援システムで活動を見える化して業務の効率化・完全をサポートします。見込み客管理、案件の管理、プロセス管理、商談管理、売上予測などが可能です。またスケジュール管理・案件ごとの進捗管理をチームで共有できるので、管理能力の有無に左右される機会損失を防止してくれます。

・CRM (Customer Relationship Management)ツール

CRMは顧客関係管理のことで受注後の顧客の分析をサポートします。顧客管理、顧客解析、問合せ管理、メール配信など顧客のアフターフォローにも活躍します。

・ERP(Enterprise Resource Planning)

ERPとは、統合基幹業務システムと呼ばれ、従来は部署ごとに運用されてきた「会計業務」「人事業務」「生産業務」「物流業務」「販売業務」などの基幹となる業務を統合し、効率化、情報の一元化を図るためのシステムです。情報共有や部門間のデータ連携を効率化します。また、情報がどこからでも取り出せ、経営が見える化するのでスピードアップへも繋がります。

・オンラインストレージツール

オンラインストレージツールとはDropboxやOne Driveなどクラウド上にファイルを保存できるツールのことです。保存するだけでファイルを共有することできるので、転送したりする無駄な手間が掛かりません。在宅勤務などを推奨している会社では必要不可欠なツールです。

まとめ

デジタルトランスフォーメーションを成功させるためには自社企業に合ったテクノロジーを使わなればならず、テクノロジーで出来ることを理解している必要があります。

またデジタルトランスフォーメーションをサポートするためのツールは様々あり、それぞれをうまく使うことがデジタルトランスフォーメーション成功への近道となります。

またデジタルトランスフォーメーションの失敗しないために成功事例から何ができるのかを考えることもできます。ぜひ別記事もご覧ください。

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