2020年9月30日

失敗しないWEBシステム開発とは

投稿者: kgi_admin

webシステムとは、インターネット上で利用出来るサービスやシステムで、

webブラウザを使ってやり取りするシステムのことを言います。

Mac、iPad、iPhone 、Windows、スマートフォンなどの端末で利用することが出来ます。

インターネットの普及とともに、 ECサイトや、マッチングサイトと言った、身近に利用出来るサービスが、私たちの生活で必要不可欠なものとなっています。

webシステムを利用した独自サービスの提供をする新規事業を興したいけど失敗したくない。誰しもがそう考えます。

今回は、失敗しないためのコツを掴んで納得のいくシステムを構築しましょう。

Webシステムとは

図 17

システムには種類があるのをご存知ですか?

一般的にシステムは3種類あり、それぞれの特徴があります。

・スタンドアロンシステム

・クライアントサーバーシステム

・webシステム

この違いを理解しておかないと外注の際に話が噛み合わず、「こんなはずでは無かったのに」という結果になる恐れがあります。

では、それぞれを簡単に説明します。

・スタンドアロンシステム

ネットワークに接続せず使用するシステムで、個人で使用するアプリケーションの多くがこれに当たります。

パソコンにソフトウェアをインストールしてデータもそのパソコンに保存し使用します。

ハードウェアにあったシステムを制作する必要があります。

・クライアントサーバーシステム

高性能のサーバーと普通のパソコン(クライアントと呼びます)をネットワークで接続して使用します。

クライアント用とサーバー用のプログラムをそれぞれインストールして、クライアントを操作することでサーバー内のデータを扱い、負荷のかかる作業は高性能のサーバープログラムによって行います。

この場合も、ハードウェアにあったシステムを制作する必要があります。

・webシステム

webシステムでは、プログラムとデータベースをサーバーコンピューターにインストールして使用します。

クライアントはパソコンやスマートフォンに入っているブラウザ(GoogleChromeやSafari 、Internet Explorerなど)です。インターネット接続ができる状況であれば、気軽にハードウェアの種類を選ばずサービスを利用することができます。

今後、通信速度が速い5Gの普及に伴い、クライアントが高性能でなくても安定して動作ができる、webシステムに期待が集まっています。

失敗しないためのポイント

システム開発を行うにはそれなりの費用がかかります。

制作して稼動したときに『こんなはずではなかった』とならないためにポイントを押さえておきましょう。

よくあるトラブルを学ぶことで

回避できます。

図 18

『こんなはずではなかった』となる要因は様々ですが、トラブルが発生して失敗する確率は、なんと47.2%です。約半分の開発が失敗に終わっていると言う調査結果が出ています。

原因は、主に下記3つが挙げられます。

・要件定義が不十分

・納期や見積もりが現実的では無い

・知識や技術力が不足している。

今回は、「要件定義が不十分」について紹介します。

まず要件定義とは、システム設計の前段階で、お客様がシステムで何をしたいかを

定義して、開発側と情報を共有することです。

大切なのは、お客様が何をしたいかが具体的であることです。目的が明確でないとお客様と開発側でギャップが生じてしまいます。

要件定義が基となり、お客様の「〇〇をしたい」という抽象的なイメージを、開発側が具体的に「何をどうするか」に置き換えていきます。

このため、要件定義が不十分で次の行程へ進んでしまうと、お客様の意図しない動作のシステムが出来てしまいます。

部分的な修正では間に合わず、根本的にやり直す事もあります。最悪、開発が頓挫し失敗に至ることがあります。

その様な事が無いように、システムの目的を明確にしておきましょう。

システム開発に適したアジャイル開発とは

新規事業の立ち上げの際、「webシステムを制作して運用したいが、開発時間と費用が嵩む」

「運用を始めたが、事業計画通りに売り上げが延びない」

「運用状況によりピボット(方向転換)が必要になった」

などトラブルはつきものです。

こんな状況に柔軟に対応できるシステム開発方法が『アジャイル開発』です。

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従来のシステム開発方法はウォーターフォール開発が一般的でした。システムの最終仕様を明確にして、厳密な計画を立てて、長期のプロジェクトとしてシステムを制作する方法です。現在でも、最も多く採用されています。

配信日や、プロジェクト完了日を決定しておき、システムの最終仕様が開発の途中で変更される事なく、最終の完成形まで作り込んでいきます。

それに対して『アジャイル開発』は、お客様もプロジェクトに参加して、短い期間で開発とリリースを繰り返し、システムを少しずつ成長させていく開発手法です。

新規事業の場合、その事業サービスが消費者に受け入れられるかわからない場合もあります。多機能なシステムを完成させてからのスタートとなると、時間と開発費用を大きく消費してしまいます。失敗した場合の損害は極めて大きくなります。

サービスを小さい規模から初めて、消費者の反応を見ながら改良し、システムを成長させる。

また、デジタルビジネスにおいては、短い期間で状況・環境が大きく変化することも珍しくありません。開発途中での変更を余儀なくされる場合があります。

激しく変化する環境下でのシステム開発に適しているのがアジャイル開発と言えます。

目的にあったwebシステム開発を

事業計画に基づき運営しても計画通りにいかないのが新規事業です。

計画からずれるとピボットが必要になります。

webアプリケーションならシステム変更が比較的容易に出来ます。

必要な機能のみで運用を開始し、サービスを追加しながら運用する事も可能です。

図 20

機能追加、改善にかかる時間やコストが小さいという特徴を生かし、webサービス自体の成長や変化、仕様変更に柔軟に対応できるシステム開発体制を作りましょう。

要件定義で目的を明確化して開発を行い、運用開始しても、お客様のニーズが当初計画していたものとは異なることがあります。

異なったニーズに対応するため、システムの変更に膨大な時間や費用がかかったのでは成功とは言えません。

システムが完成し、運用を開始して継続してサービスが提供できる事が重要です。

webシステム開発において失敗しないと言うことは、システムが完成しないと言うことでは無く、「そのシステムを使用してより良いサービスが継続的に提供できる」と言うことです。

提供するサービスにあわせてシステムの目的を明確にする事、サービス開始後の運用においても重要なポイントがある事がお分かりいただけたでしょうか?

まとめ 

図 18

今回は中小企業の新規事業立ち上げの支援として、失敗しないwebシステム開発について紹介しました。

新規事業立ち上げの際は、提供するサービスの内容を具体化し、目的にあったwebシステムを開発することが重要です。多様化する時代の中、サービスの変化や仕様変更は起こるものです。

柔軟に対応し、目的にあったシステム開発を行いましょう。

KG-Innovationについて

中小企業のIT化をサポートすることを目的としてサービスを提供しています。

図 39

オープンイノベーション・IT共創事業をお考えの企業様へのサポートと、事業を始めるために必要なツールをDX事業として展開し、『何から始めたら良いの?』とお悩みの中小企業様の支援が出来る体制を整えています。

・新規事業立案

・新規事業のwebシステム開発

・ホームページ制作

・MAツールによる集客

・RPA(事務ロボット)による業務の効率化

・ERP(基幹システム)による生産性向上など

中小企業様への支援用ツールの多さが魅力です。